かごせいでは生の魚にこだわるため、蒲鉾づくりに欠かせない、良質で豊富な水を、たくさん必要とします。
かごせいでは、蒲鉾工場の浄水施設としては稀なほど広大な規模を誇る「丸清共同施設」を備え、1日あたり最大1,000トンもの水を処理しています。
工場からの排水には、魚から出た油や栄養分が大量に含まれています。これらは藻類を増殖させて、悪臭の発生や魚介類への弊害をおよぼす原因となります。従来用いられてきた沈澱と塩素消毒による処理方法では排除することができないため、かごせいでは「高度浄水処理」と呼ばれる浄水処理方法(微生物の塊(活性汚泥)を廃水に入れて空気を吹き込むことにより、微生物が活発に活動し、廃水に含まれる有機物を分解させる方法)を採用しています。
こうして浄化された処理水は、もとから川に流れている水よりもきれいになって、放流されるのです。
大自然に育まれた水があってこそ生まれる深い味わいを次世代へ繋ぐため、かごせいは廃水への気配りをおこたりません。