かまぼこ読本

かまぼこ読本TOPへ

PAGE 6かまぼこ小咄

がぶがぶのぼりぼり
長屋の花見のかまぼこは……

古典落語の〔長屋の花見〕貧乏長屋の大家さんが音頭を取って、一同、花見に出かけました。上野のお山に来たものの、一升瓶の中身は番茶、重箱に詰めた卵焼きのつもりの黄色いたくあん。かまぼこの形に切った大根のおこうこ。これでご馳走食べて、酔ったふりして浮かれろってんで……。なんとも残酷な話しです。ボリボリ音をたてないで、おこうこのかまぼこを食べる苦労!「おっと、このかまぼこは漬け過ぎて酸っぱい」なんて……。かまぼこファンのあなたもぼくも、江戸時代に生まれないで「シアワセだなァ!」